絵画美

 
 
 
昔、たいしたことないと思っていた絵画が、最近とってもよく見えてきた。
 
ピカソとダリで”絵画”という”芸術”は終わったと思っていた。
 
印象派とかの風景画は、現代にはあり得ないと思っていた。
 
つまらないと思っていた絵画。アイズピリとかボナールとか。
 
それなりにいいと思う。
 
むしろ、小難しいコンセプチャルや、
写真のコラージュなどを使った現代アートなんかよりも、ずっといい。
 
油絵具で描いた単純な”絵画”。
 
古き良き時代の空気が描かれているから?
 
心が和むから?
 
もはや現代に”風景”は存在しなくなった?
 
よくわからないが、単純な色とタッチ。
 
個性を主張しないで、ありふれた美しさを追求する素朴さ。
 
綺麗な原色の配色と奇を衒わない構図。
 
現代とかポストモダンとか、最先端を意識しない、個性を主張しない美。
 
ありふれた美は、時代の時計と競争しない。