一昨日見た夢

 
 
 
 一昨日見た夢は面白かったので書いておこう。
 
 起きてからすぐにノートに書き留めたのだが、読み返してみると字が汚くて読めない。
 見たこともない漢字が書いてあって自分でも何を書いたのか分からない。
 
 空を飛んでいる。
 B29のような大型の飛行機。でも戦闘機ではない。平和利用の飛行機。
 大きな扉が開いていて、外を見ると、スカイブルーの空に銀河がいくつも浮かんでいる。
 宇宙だ。
 丸い銀河は、海に浮かぶクラゲのようだ。
 白い星もある。
 きれいな生命を宿した銀河の輝きは、他のとは違っている。
 
 女の子が飛行機の中から手を伸ばして銀河を掴まえようとしている。
 でも、大きな扉から空中に投げ出されてしまうので、僕が彼女の脚を必死で押さえている。
 
 それから場面が変わり、なぜかゴッホの愛用していた木箱がでてくる。
 みかん箱くらいの大きさで、厚みが3,4cmの引き出しがいくつも付いている。
 ビリジアン、イエローオーカー、プルシャンブルー。
 ゴッホが愛した絵具の色が縞模様になっている。
 この引き出し付きの小箱を、どこかのギャラリーで展示するらしい。
 現代美術のコンセプチャルな展示らしい。
 (それを展示するアーティストより、キューレターより、ゴッホその人の方が優れていると思うのだが…。)
 
 また場面が変わり、僕はどこかの前衛的ダンススクールに入門している。
 僕はダンスなんて踊れないから、現実ではあり得ない。
 入門の初日、才能のある前衛ダンサー達がスタジオで輪になってミーティングをしている。
 僕の隣にいる女の人は、親切に初心者の僕に、このスタジオのメンバーのことを一人一人詳しく説明してくれている。
 
 場面が変わって、高層マンションの一室にいる。
 どうやらそこが僕の住まいらしい。
 真ん中のおおきい壁が白く、ブランクに空いている。
 どうやらそこに僕の絵を飾ろうとしているらしい。
 ダンスよりも絵の方が性に合っていると思ったのだろうか。
 いや、絵じゃなくてなぜか、自分で作ったヴィデオの作品を見ている。
 なんか彩色された粘土の人形のような物が画面の中で動いている。
 卑猥で低俗な感じがする。
 でも、それがどうやら僕の作った作品らしい。
 
 ショールームのようなガラス張りの部屋の中で読書している僕を通行人が立ち止まって眺めている。