アラファト議長死去
イラクでは、米軍による大規模な “テロリスト” 掃討作戦が展開されているらしい。
ファルージャでは、モスクに対しても攻撃し、女や子供の死者も多数出ているという。
ブッシュが再選され “テロに対する戦争” を、大手を振ってやれると、舞い上がっているのか? ラムズフェルドよ! はしゃいでいるんじゃないだろうね? 君の軍需会社が儲かると思って、それしか頭にないんじゃないんだろうね?
アメリカ合衆国は、テロリストに対する戦争をしているのではなく、女子供を殺しまくっているだけではないのか?
「イスラム原理主義者は、テロリストだ」という先入観が宣伝され、いわゆる “西側先進国” (あ! もう西も東もないし、ロシアもアメリカと同じように石油のためにチェチェンの抵抗独立運動を力づくで潰そうとして、女子供を虐殺しているのだから、もうこの言葉には何の意味もない。だから・・・)というか、グローバル・スタンダード企業の経済を貧しい人間の命よりも優先する “裕福な企業家” が国の政策を決定している国は、(ええっと、何を言ってたんだっけ・・・あっそうだ。「イスラム原理主義者は、テロリストだ」と言っている連中や、その言葉の意味を自分で考えずにお題目のように繰り返しているオウムどもは) イスラームは、そもそも原理主義であることをすっかり忘れているか、全く知らないのだろう。
大塚和夫著 『イスラーム主義とは何か』(岩波新書)に、次のような一説がある。「「原理主義」という用語の問題点 ・・略・・ 現在、世界に十三億ほどいるといわれるムスリムの大半は、その聖典・クルアーンは唯一絶対神、世界の創造主であるアッラー(神)の言葉の集成であると信じており、したがって無謬であるとみなしている。クルアーン無謬説は、ほとんどのムスリムが堅持している立場なので、この基準をあてはめれば、ほとんどのムスリムが「原理主義者」となってしまう。」
だから、イスラム原理主義というとき、ブッシュを応援した “ボーンアゲイン・クリスチャン” のような頭の悪い “キリスト教原理主義者” と同列に考えていると、十三億のムスリムを全員敵に回すことになるのを覚悟しておいたほうがいいだろう。
当然、モスクを戦車で撃ったのだから、その覚悟はできているのだろう。
アメリカは、自分は最強だと自惚れているのではないか? ロシアのプーチンは、チェチェンの女などすぐに殺せると思っているのではないか? プーチンさん。 あなたは、新興石油財閥「ユコス」社のホドルコフスキー社長を脱税等の容疑で逮捕し、チェチェンでは女子供を虐殺し、人質になった自国民をも見殺しにしたことに、少しは自分で後ろめたさを感じているのでしょうね。 だから、ブッシュが同じようなことをやると、「テロとの戦いを支持する」と言って、自分の罪が軽くなったように感じているのでしょう。
(あっ! また何を言っているのか分からなくなってしまった! そうそう、ブッシュさんは、十三億のムスリムを敵に回す覚悟で、モスクに戦車で攻撃したのでしょうね。)
そう、そして、モスクにいた女や市民を殺して、ちょうどそのような最中、アラファト議長がパリで亡くなった。
葬儀は、エジプトのカイロで開かれるという。
きっと、アラブ世界の首脳が集まるのだろう。もちろんイランも、アラブ以外のイスラム圏の国の首脳も。
日本では、川口前外相が出席するという。
モスクを戦車で攻撃したのはアメリカだけど、それを支持している日本も、もはや
「イラク復興支援のため、イラク人のため、水や道路や学校を直すため、 “自衛隊を派遣している” 」とは言えない段階にきているのは、多分、いくら何も考えない=脳みそを使わない元官僚出身者であってもわかるだろう。 水や道路を直すよりも、今、イラクはそれどころじゃないでしょ。 なにもかにもがめちゃくちゃで、人が大勢、武器や爆弾で殺されているでしょ。 それをさらに、力ずくで、戦車や爆弾で、もうなにもできなくなるまで殺し続けて、新米政権ができるまで、そんなやりかたしてるつもり?
強者のおごり、ひさしからず。
いくら無力であっても、死者はちゃんとあの世で 作戦ねっているんだよ!!!