今日、イスラム国は人質を殺した

今日、フリージャーナリストの後藤健二さんがイスラム国によって殺された。
いろいろな思いが交錯した。
その一部を書き留めておきたい。

アメリカにメチャクチャにされたアフガニスタンイラク
中東を戦場にして大儲けした奴らは、他国がメチャクチャになっても一向にかまわないのだ。国がメチャクチャにされた国民は、どのように自国を立て直すのだろうと思って見てきたが、アメリカへの怒りとともに、宗派対立して殺し合っている。そのうちに現れたのがイスラム国。アラブ人にとっては希望の星になるかもしれないと思ったが、イスラム世界を更なる混沌に導くためのモンスターだった。一度壊れてしまったものは、二度と再び元通りにはならないのだ。新しい秩序への産みの苦しみをしているイスラム世界。視点を変えれば、アメリイスラエル連合は、それを更に潰そうとしている。戦場にして、更に金儲けしようとしている。
各国に散らばったモスリム。世界で一番多い宗教はイスラム教だという。でもアラブで、人質をとって殺していたら、世界中のモスリムが嫌われる。あれはただの過激派で、本当のイスラームではないと言っても、イスラム文化は世界中で嫌われるだろう。
逆に世界中から、イスラム国の過激思想に共感して志願してくる若者も増えるだろう。

しかし、こんなこと言うと殺されるかもしれないけど、モスリムは国を持たなかったユダヤ人と同じようになってきたな。
一応国はある。欧米が勝手に引いた国境線はある。だが、欧米によって戦場になっている。憎むべきは、勝手に国境線を引き、更にその国境を無視するかのように、自衛的先制攻撃だと称して進軍してくるアメリカ、イスラエルの十字軍同盟だ。
彼らの心情はよくわかる。でも、世界中に分散したモスリムに、帰る国がなくなり、新しいイスラム国を建国しようとしている現在、モスリムはかつての流浪民、ユダヤ人と似てきているような気がする。
忘れてならないのは、アルカイダを作ったのも、ISISを作ったのもアメリカだということだ。そして、作られた彼らが一番憎んでいるのもアメリカだということ。