風邪薬

 
おかしな天候が続いていますね。
おかげで体調を崩してしまいました。 
鼻水が出て、咽が腫れて、咳が出ます。
扁桃腺が腫れると、なにもやる気が起きなくなってしまいます。
筋肉に力をいれると、咽のある首が切れるみたいに痛くなってしまうんです。
頭も痛いし、本当にめまいがするんです。
それも、本当にぐるぐる回っているんです。
遊園地でコーヒーカップに乗った後に風景がぐるぐる回るように。
だから、ふらふらと壁にぶつかって歩いているしまつです。
 
ロキソニンを飲んで、イブを飲んで、非ステロイド系の痛み止めを飲んで、
その他いろいろ飲んだせいかもしれません。
ぐるぐる回っているのは。
(飲むのは簡単な行為なので、ついつい口に放りこんでしまうのです。)
でも、本当に痛みに弱いんです。
特に咽の痛みに。
咽の奥が切れて血が出てきました。
そんな痛い咳が止まらないのです。
冷や汗もダラダラ流れて、心拍数は、さっき数えたら120もありました。
 
どおせ明日は仕事に行けないだろうから、今日は春紫苑を飲んで寝ようと思います。
 
眠剤も3種類使い分けているんです。
ベンゾジアゼピン系とそうでないのと春紫苑です。
春は、ぼくにとってはちょっと特別なのです。
いろいろと飲み合わせが悪い物もあるようですが、私はもうあまり気にしていません。
僕は、精神は脳に還元できない(反脳還元論)を信奉していますから。
(私は反原発信奉者であり、反脳還元論者ですから、”なんとかもうし”、とか、”もろきなんとか”とかはバカだと思っています)
精神が薬の飲み合わせで異常になるなんてことが万一あったとしても、
それはそれで、それほどの精神でしかなかったということですから。
それにしても、いつの間にか、薬に依存している自分がいます。
アルコールも同じことです。合法的なドラッグに違いありません。
アルコール依存症の人のたちの悪さったら最悪です。ぼくはアルコール外来に付き添ったりした経験もあるのでよく知っています。その人に会うために留置場にわざわざ面会に行ったこともあります。話しは逸れましたが・・だから、なにも覚せい剤だけが危ないわけでもないとは思いますが・・もちろん、覚せい剤精神病の人もやっぱりたちがわるかったですが・・話が逸れるのでやめておきますが、煙草だって、アルコールだってそんなにいいものではありませんし、病院で処方している向精神薬だって、それほど安全だとも思えませんが、一応、この法治国家の中では、アルコールも煙草も合法ですし、それ以外は違法ですから、私は違法な物は一切やりませんし、それがいいと言っているわけではないのですが・・、精神に作用する物質は確かにありますが、精神は物質には還元できません。ましてや、脳になど・・)
死んで、火葬場で焼かれて、脳が蒸発した後に、そのことは自明となるでしょう。
 
ここ数十年のことだと思います。80年代以降だと思います。脳内分子言語と言われる脳内ホルモンの研究が盛んになり、βエンドルフィンだのが話題になって、アドレナリンやセロトニンドーパミンメラトニンなど、それらをコントロールできる薬がどんどん合成されてきたのは。同時に、バスソルトみたいな、分子構造をちょっと変えたドラッグがたくさん合成されて、人食いゾンビや、人殺し車の暴走、銃の乱射などが問題になってきましたが、いっそのこと、人類を幸福にする究極の脳内ペプチドを合成できれば、世界が平和になるだろうと早くも予見していたのが「すばらしき新世界」を書いたハックスレーでした。でも、僕は十代でハックスレーを読んだけど、それほど関心しなかったのです。なぜなら、究極の幸福は”解脱”だと思っていたからです。そして、インドで最高の”至福”を体験したからでもあります。当時は、ドラッグへの反省もあって、その至福はまさに神経生理学的なものだと考えていて、別にそれを体験したからどうということもないと思っていましたが、今は、齢をとったせいか、そうとも限らない、もしかしたら、弟子と師の神秘的な関係も関与していた体験なのかもしれないと少し考えるようにもなってきました。いずれにせよ、モルヒネで至福が体験でき、それが生の究極の幸福であるのなら、不治の病になるのを待つまでもなく、健康のまま、ホスピスで生を終わらせるのもいいでしょう。もう、延命よりも、痛み止めの方をお願いできませんか、と医者に暗に相談したこともあります。それがよかったのか悪かったのか、私には判断できませんが、告知もされずに身内の介護もまったくなく、癌末期になっていた方で、もし私なら、私が告知されていたならそうお願いするだろうと思いました。その方は、日に日によくなっているから、もうすぐ退院できると自分でおっしゃっていました。痛みで苦しむより、痛まない処方を選んだのは医者であり、私もそれを望みましたし、そうしてくださった先生を尊敬もしました。(でも、そういう話は微妙です。人命軽視とか、人殺しとか言われかねないことだし、そんなことを医者と相談したとなるとそれこそ遺族と訴訟沙汰になりかねません。でも、その場に居合わせない遺族(生前なんの面倒も見ない遺族)が、いくら遺族だからといってそんなことを事後に法律で裁けると思う方こそ無責任だと、僕は本気でそう思いますが、この社会はそんな理不尽な話が山ほどあるのです。だれからも見放された死を待つだけの人が長期入院している病院(ホスピスではありません)も見ました。そんな病院の先生や看護師さんを僕は心から尊敬しました。でも話が逸れるのでやめておきます。)
 
今では、長期入院できる病院はほとんどありません。法律が改正されてそうなったようですが、世間で正義や法を掲げて、それに合っていない行為を裁こうとする善人ぶったバカもいますが、そう言う奴ほどなにも地獄を体験していないし、自分の手を汚した経験もまったくないのです。カフカの小説ではありませんが、この世の中、不条理に満ちていて、そんな簡単に法律だの制度だので善や悪を判断したり、人を裁くことなど容易にできないのが現状でしょう。簡単に弁護士を雇うだの、警察を呼ぶだの脅したりしますが、弁護士も警察も、ベテランになるほど、そんなに簡単にこの社会の善悪が割り切れるものではないことをよく知っているのです。薄っぺらな世間知らずだけが、訴訟だの、警察だの、契約だの、制度だの、法律だのなんだの騒いで、一筆書けだのなんだの言って来ますが、そんなの、行政書士レベルの知性でしかない、紙っ切れ一枚の薄っぺらな人間の言うことでしかないのです。
 
話がどんどん逸れて、何を書いているのか分からなくなりましたが、
人間の精神が、脳内ホルモンによって簡単にコントロールされ得ると考えている精神科医ばかりが今の世の中の開業医のほとんどとなってしまった昨今ですが、そいつらはただの製薬会社の処方箋書きでしかなく、脳還元論者の養老なんとかとか茂木なんとかとかは、人間がなんであるかまったくわかっていない薄っぺらな知性しか持ち合わせていないただのバカ学者ベストセラー作家でしかないのだと言いたかったのです。