前世の一つ

 
こんばんわ。
 
先日、感情がコントロールできなくなったと書いたのは、涙が出て止まらなくなったということです。
一度そうなると、くせになるのでしょうか、ちょっとしたことで涙腺が緩んで涙がひとりでに零れてきます。
逆に、怒りを抑えられなくなることもありますが、それは、そういう状況に置かれたときだけですが、
涙が出て止まらなくなるのは、ほんの些細なことでも最大限に感動してしまうのです。そして、胸が熱くなるのです。
その状況を自分でも分析してみたのですが、それは、やむにやまれぬ感情というものの表出を目撃したとき、感じたとき、聞いたとき、どんな状況でも僕がそれを知ったとき、受け止めたとき、周りがどうであろうと、どこにいようと、急に即座に胸が熱くなって、それが頭にまで瞬時に昇って来て、目玉から涙が零れ落ちるのです。
それは、とても困った症状でもあります。
  
それは、ともかくとして、
僕は、以前、と言っても最近1年くらいの間に、クリスタル・ヒーリングというのを受けました。
そのときの印象的だった体験を書いておこうと思います。
僕が受けた”クリスタル・ヒーリング”を行ってくれたヒーラーは”本物”だと紹介されました。
僕は楽しみに初めて”クリスタル・ヒーリング”を受けたのですが、1回目のヒーリングではほとんど何も感じませんでした。
ヒーラーは直接僕の身体に触ったりしません。ただクリスタルを身体の上に置いていって、手をかざすだけです。
それでも、ほとんどの人は気持ち良くてぐっすり眠ってしまうとのことでしたが、僕は気持ちよくもならないし、眠りもしませんでした。
ところが2回目か3回目のとき、ぼくはとっても懐かしい感情にとりつかれました。
ヒーラーの人が、僕になにかいろいろと語りかけているのですが、僕の意識は一つのことに集中していて、ヒーラーの言葉などまったく聞いていませんでした。
僕は、インディアンでした。
それがとってもなつかしく思い出されたのです。
その体験が、もしかしたらトラウマになっていたのかもしれません。
ヒーラーの導きでそのトラウマを思い出したのかもしれません。
 
僕は、とっても若いインディアンの男でした。
初めての戦いに馬に乗って行くのです。
インディアンが本当に馬に乗っていたのかどうかは、わかりません。
でも僕はとっても若く、たくましく、恐れを知らない若者で、さっそうと馬に乗っていました。
それまで一度も挫折も不幸も失敗も味わったことがありませんでした。
人生は幸せであり、喜びであり、自信に満ち溢れていました。
善なる力強い喜びに満ち溢れていて、輝くような毎日を送っているインディアンの青年でした。
まだ10代だったと思います。
そんなある日、他の部族との戦いがあり、その戦いに命懸けで参加することになりました。
若くみずみずしく強い若者のインディアンは、恐れというものをまったく知りませんでした。
それと同時に、戦争というものがどういうものかもまったく知りませんでした。
”命懸けの戦い”ということにも、恐れをまったく感じませんでした。
戦闘とは”殺し合い”なのですが、勇敢な若者にとってはそれは”誇り”以外の何物でもありませんでした。
それが初めての戦闘であった若いインディアンは、顔と身体に化粧をし、羽根飾りを頭に付け、さっそうと馬に乗ました。
そして、一気に突っ走ったのです。
誰も追いつかないくらいの早さで、まったく恐れを知らずに敵に突っ込んで行ったのです。
そして、一撃で殺されました。
斧のようなもので頭を叩かれて、馬から堕ち、即死でした。
とても短い一生でした。
まったく恐れも、不幸も、挫折も知らない、短い、幸福な一生でした。
 
そんなことを強烈に思い出していました。
だから僕は、今の自分の身体にコンプレックスを持っているのだ。
インディアンのときは、もっとたくましい身体を持っていました。
恐れを知らず、純粋なままでした。
今よりもっと、勇気がありました。
そのときのことが懐かしくて懐かしくてたまりませんでした。
でも、それが僕の前世の一つだとは断言はできません。
だから、ただ、そんな場面を強烈に頭に浮かべながらも、ヒーラーの人には、まったく何も話しませんでした。
 
そのことを否定されたくなかったし、逆に、安易に肯定もされたくなかったからです。
 
でも、そんなことを思い出しました。
 
そして、そんなことがあったということをここに書いておこうと思いました。
 
それでは、おやすみなさい。