311から4カ月

  
 
僕の書くことは暗いことばかり。
 
以前からそうだった。
 
311以前から。
 
その理由は、”今”を予感していたから。
 
そして、”これから”も暗いだろう。
 
よくなるわけがない。
 
福一原発は、収束せずに
 
垂れ流しのまま、
 
安定化するまでに何十年かかるかわからない。
 
その間に、東海、東南海、首都圏直下型地震がいつ起きるかわからない。
 
福島で巨大な余震が起きるかもしれない。
 
それなのに、日本中の原発を動かしたくてたまらない一部の連中の意見を押さえ込むこともできない。
 
ましてや、復興や、新しいエネルギー政策を推し進める智慧を活かすこともできない。
 
それでなくても超高齢化社会が今すぐにでも来るというのに、
 
これから、ガンや白血病で死ぬ子供たちが増え、
 
安全な食料もなくなり、
 
日本もアメリカも財政赤字だけが膨らんでいく。
 
智慧のある人、知識のある人たちはいっぱいいる。
 
でも、それらの知識は活かされない。
 
たとえば、電力にしたって、
 
送電線を開放し、エネルギー効率を上げる先端技術を導入すれば
 
すぐにでも原発を全廃できるだろう。
 
それができないのは、既得権益を一掃できないからだ。
 
それらにぶら下がっている人、仕組み、金。
 
全体から見れば、ほんの一部だが、
 
その一部が、既存の仕組みを固めている。
 
それらを壊さなければ新しいものは創造できない。
 
でも、誰もそれらを壊せない。
 
東電ですら、解体できない。
 
本当だったら、即刻解体して、資産を国有化して
 
賠償に充てるべきだろう。
 
すぐにでも新しい仕組みを構築すべきだろう。
 
東電の社員を首にしろというのではない。
 
末端の職員はむしろ犠牲者だ。
 
経営者に責任をとらせ、
 
資産を差し押さえろ。
 
事故が起きるのを予想できたのに、想定させなかった責任者を逮捕しろ。
 
経済産業省原子力安全保安院、政治家、御用学者、マスコミ、
 
全ての分野の実行者を逮捕しろ。
  
そうした奴らを吊るし上げろ。
 
まずは、事故を検証し、責任者を洗い出し、責任をとらせろ。
 
それもできないから、賠償責任も、あいまいになり、
 
新しい体制も構築できない。
 
まず白黒はっきりさせよ。
 
なにもしないで、
 
ただ、ダラダラやってるだけだから、なにも進展しない。
 
事故だって、収束せず、
 
どんどん悪化していく。
 
これから、メルトスルーし続ける核燃料が、将来、核爆発しないとは誰も言えないはずだ。
 
最悪のことを考えて、避難計画を立てよ。
 
空母を用意しろ。
 
食料、医療体制、ベッドを用意しろ。
 
いつ起きるか分からない。
 
でも・・
 
もう手遅れかも・・
 
関東で、関西で、いつどこで起きるかわからない。
 
巨大地震が近付いている。
 
地球、太陽、
 
宇宙規模で、異変が起き始めている。
 
 
 
バカなものを作ってしまったのだ。
 
原子力の平和利用”などという絵空事を言って。
 
本当はプルトニウムをばら蒔くだけの死神を
 
まるで救世主のごとくに宣伝した。
 
だれもそれをコントロールできないのに、
 
無責任にもそれをコントロールできると偽って
 
地球を支配できる力を手にしたと思いこんだ一部のマッチョが
 
膨大な金を動かした。
 
それらの金で、財政は行き詰まり、
 
借金が払えなくなって、破綻しそうになっている。
 
農民、市民は、
 
そんな膨大なエネルギーなど必要ないのに
 
税金を払わされて、
 
自分の意志とは無関係に投資させられた。
 
一部の業者、一部の政治家、一部の自治体が潤い。
 
廃棄物は、未来永劫地下に沈められた。
 
必要のない工業製品が生産され、
 
コマーシャルであおり、
 
それを買うために、汗水たらして働いて、
 
手にした、電化製品。
 
それらを動かすために、電気料金を支払い、
 
停電したら、とたんに、生活が出来なくなった。
 
我々の追いかけて来た”便利な生活”は、
 
”幸せな生活”ではなかった。
 
逆に、だんだん、”幸せな生活”から離れて行った。
 
今では、経済を支えるために、
 
夫も妻も朝から晩まで働き、子供は預けられ、
 
一緒にご飯を食べることもない。
 
ただただ、働くだけのためだけに生きている。
 
まったく余裕などなく、
 
税金を払い、
 
それなのに、国の財政は破たんしそうになっている。
 
 
すでに、この仕組みはおかしいのだ。
 
 
一部、誰かは潤っている。余裕で、優雅に暮らしている。
 
 
数%の億万長者の富が、全体の数十パーセントを独占している。
 
つまりは、前近代の農奴から搾取する貴族、の構図はなにも変っていない。
 
富の不均衡。
 
奴隷のごとき労働者。
 
大企業を擁護するだけの政府。
 
 
アメリカ独立も、フランス革命も、明治維新
 
結局なにもこの人間社会の仕組みを
 
根本的に変えることはできなかったということだ。
 
この社会の仕組みは、依然として、弱きものをいじめ、強きを援ける弱肉強食だ。
 
強いものが法を作り、弱いものを搾取する。
 
でも、それが成り立たなくなって来た。
 
311以降、もう古い仕組みは成り立たないことが明らかになってきた。
 
それでもまだ、諦めない。
 
決して諦めないだろう。
 
腐った仕組みもろとも自滅するまで、
 
既得権益の仕組みにしがみつき、
 
弱者から利益を吸い取ろうとするだろう。