後日談

 
 
 
「弱者は”善人”というレッテルを額に張って戦場に赴く」と以前の日記に書いたが、
その案件についてはまだ片付いていなかった。
ところが、後日談というわけではないが、やっと解決しそうになったのだが・・・
99%解決というところで、新たな展開が始まった。
 
弱者が、下世話な味方をつけたのだ。
「悪に対抗するには手段を選ばない」という輩だ。
こういうのが出てくると、今までの経緯を全然知らないで、ただ強権的にごり押ししてくるから
解決するはずのものもかえってこじれて、滅茶苦茶になる様相を呈してきた。
つまり、大雑把に言うと、まず、善人が悪人に利用されるという構図がある。
善人は自分は弱者だと言って、誰かれ構わず助けを求めるが、
世間では利害関係のない人に、係争中の案件に割って入って助けたりはしない。
恣意的なアドバイスをしたり、同情してこうしたらいいああしたらいいと話すくらいだ。
そんな入れ知恵では、そもそもなにも解決しないのだが、善人はそういう人が助けてくれると思って、
自ら直接相手と対決しようとしないまま、ただズルズル長引いていく。
そして、結局最後に弱者は自らの無作為に気付く。
そして、急に意志を発揮して行動に出る。
つまり、金を払ってでも、しかる所に相談しに行くのだ。
強権的な所に行き、なんとかしてください、お金は払いますからと・・・
このような金で動く輩は、往々にして、問題の相手である悪人よりも更に悪であることがある。
つまり、”知恵”というものはまったく使わずに、
ただひたすら強権的に強引に解決しようとするか、脅すかの方法しか使えない輩だ。
 
善人は、極悪人を味方につけて、弱者が一気に強者に変身した気分を味わう。
ところが、利用されているのは、結局今回もまた、この善人なのだ。
 
結局、極悪が全てを滅茶苦茶にして、強引に話を終わらせ、漁夫の利をあげるという構図だ。
これはなんら解決とは言えないと思うが、当事者はすべて結局”諦める”という結論だ。
  
99%解決というところに来て、このような新たな展開に突入した。
きっとなにか業の深い因縁でもあるのだろう。
 
後日談のついでに、
借金を重ねていたどうでもいいじじいは、
今、幽霊と一緒に暮らしながら、
つまらない、返済の日々を送っている。
自分は幽霊と一緒にいるとはぜんぜん知らずに・・・
 
獣のような若者は、
結局、世間のルールに本能を矯正されることもなく、
世間にあって最低と思われる輩に脅されて
失踪してしまった。
寒空の下、どこかを彷徨っているのだろう。
 
最低の知性の輩が、世間の網の目の隅でのさばっていることがある。
世間で最低のルールを利用して、金を巻き上げて棲息しているのだ。
法律とか制度というのは、それを逆手にとっていくらでも最低のことに利用できるということだ。
それらを取り締まる法などない。
科学技術が戦争にも平和にも利用できるように
法律というのも、公平なルールのように見えても、下世話な脅しにも利用できるのだ。
 
いろいろな利害が交錯し、
係わる利害関係者が多くなればなるほど
問題はややこしくなり
解決が難しくなる。
そうすると、当事者たちは味方をつけようとして、
更に関係者を増やしていく。
そうなると逆に解決は更に絶望的になる。