風邪をひいて寝ていた(ジョンのこと)

 
 
風邪をひいた。

持病の風邪。
 
数か月に1回は持病の風邪をひく。
 
そうなると必ず咽喉が腫れあがって、なにもやる気がおきなくなる。
 
だらだらとTVを見て寝ている。
 
本も読むには読むが、つまらなくて数ページ読んでいるうちに意識を失ってしまう。
 
ジョン・レノンの霊と対話したっていう本。
 
これが、女性の書いたファンタジーで、ノンフィクションとして書いたものなのに、全然リアリティーが感じられない。
 
ぼくには、”インチキ”としか受け止められないから、読むのが苦痛だ。
 
第一、霊になったジョン・レノンがあのようなことを言うだろうか?
 
”霊”というものを著者は全然理解していないのではないか?
 
それに、本としてもつまらない。
 
それは翻訳者のせいもあるのかもしれないが、
 
たぶん、筆者は、スピリチャルな事項を、ファンタジーと混同しているのではないだろうか。
 
それが、ますますリアリティをなくしている原因のような気がする。
 
その割に、ジョンは誰誰の生まれ変わりだとか、具体的な前世がいろいろ書いてある。
 
ちなみに、ジョン・レノンは、モーツアルトの生まれ変わりなのだそうな。
 
つまらない。
 
なんだかありふれている連想・・妄想というか。
 
僕は、ジョン・レノンはただのマザコンの不良のロックンローラで十分だし、
 
モーツアルトは、サヴァン症候群の神童で十分。
 
その音楽がよければ、霊的に高いだの、生まれ変わりがどうだの、どうでもいいのだ。
 
モーツアルトの生まれ変わりなら、むしろ、ポールの方がピッタリする。
 
ジョンはただの不良だったが、音楽に出会って、カッコいいロックンローラになった。
 
その音楽性のみならず、彼の声、彼の地声がカッコよかったから、世界が魅了された。
 
つまり、彼の”声帯”という物理的は要因が、彼を成功に導いた。と、僕は解釈する。
 
前世からの霊的、形而上学的要因が、彼を世界的アーティストにしたのだとは、残念ながら思えない。
 
つまり、どーでもいいじゃん。彼の精神性なんて。彼の歌が良ければってこと。
 
まあ、ジョンの幽霊との対話っていう本を、たまたま古本屋で見つけてしまったから読んだまでのことだが、
 
なんだか、やめてくれよって感じだ。
 
三島由紀夫の霊界通信っていうのもあったが、
 
こちらは、とってもリアリティがあった。
 
たぶん、本物だろうと思った。
 
でも、今回のジョン・レノンの方はいただけない。
 
オノ・ヨーコがこれを読んだらなんて言うのだろうか?
 
まあ、本当にジョンの霊が、彼女(著者)と対話してこの本ができたというのなら、ジョンには悪いが、
 
完全に失敗作だよ、と言ってやろう。
 
つまんネーよって。
 
霊になってあの世からこの世を”啓発”しようというのなら、もっと違うことしろよって、アドバイスするよ。
 
ジョン。