次の絵は白黒

今日は仕事から帰ってから久しぶりに絵を描いた。

ずっと放ってあった1m80cmくらいの布に描いた絵。

仕上げてしまおうと思って、10時半まで描いてたら仕上がった。

汚れた手と、足と、筆などもろもろを洗うために風呂場に直行。

風呂からあがって例によって赤ワインに氷を入れてハルシオンと一緒に飲む。

耳にはジョンスペンサーアンドブルースエクスプロージョンのロックンロール。

かっこいいな、奴ら三人。

ロックしてるぜ。

ぼくもできれば絵でロックしたいぜ。

あの絵を仕上げたのは、あれを壁から外して、次のを早く描きたかったから。

今度は、筆に墨で、真っ白な紙(2mくらいの)に描いてみようと思っている。

たぶん、予想がつくのは、だらだら垂れてくるだろうということ。

筆を使って墨で描くときは、紙を下に置いて筆を立てて書かないと、筆にふくませた墨がだらだら筆の柄を伝って垂れてくる。

つまり西洋絵画を描くように絵を立てて墨絵を描くと、筆にふくませた墨がだらだら垂れてきて手が墨だらけになるのだが、かといって大きい紙を水平に置くスペースなどどこにもないから、当然、西洋絵画を描く訳でもないのに紙を壁に画鋲で貼り付けて立てて描くことになり、墨が筆の柄を伝いだらだら垂れてきて、それが手に伝い、それが腕に伝い、右腕が墨だらけになるのを既に何度も体験済み。

しかも、描いた先から乾かない墨が重力で滴ってきて、何本も縦の筋ができる。

それがまた味なのだ。

当然、日展やら伝統なになに展に出すような日本画を描く訳ではないからいいのだけれど。

つまり美しい墨の線を描きたいのだが、当然、何本もの墨が縦に垂れた線も同時に自動的に描けてしまうという訳。

それが、洗脳的繰り返しのリズムに匹敵するだろうという訳。

試してみたいのは、ボロボロの筆を使うこと。

細い線をできるだけ多用すること。

今日描いた絵が乾いたらフィクサチーフを塗って、艶消しスプレーを掛けてから壁から(壁一面にベニヤのパネルを作って立てかけてある)外し、丸めてしまおう。

そうしたら、次の真っ白な紙を一間半の手作りのベニヤのパネルに貼り付けてドローイングを開始できる。