小説の書き方

 小説と言うほどではないが、文を書き始めた。
 どういうわけか、エロになる。
 自分でも、わけがわからない。
 “せいしんてき恋愛小説”なんて、ぼくには書けそうにない。
 絵を描いても、“すべての男女は、はだかになる”
 「すべての男女は星である」というフレーズはとても気に入っているが、
 「すべての男女は裸」でもあるのだ。
 当然、男女の間で愛し合われる愛は、感覚的愛である。
 英語で言えば、sensualな、sensuousなmaking loveである。
 そうした“行為”は、文学的ではない。
 まして、言語的ではない。
 無言でもコミュニケーションできる。
 だから、
 そうした”こと”を文に書くことほど、無意味なことはないように思われる。
 当然、“文学”の目指しているものは、“恋愛”における精神的葛藤、渇望、駆け引き
 そして、男女の精神的“交わり”に違いない。
 しかし、僕にはそんな高尚なことは書けそうにない。
 また、絵にしたって同じこと。
 僕は、具体的なことを書く、描く、具象作家である。
 抽象的心象風景などをツラツラ書き連ねることはできない。