アサハラとホリエモン

 ホリエモンが特捜に捕まって大騒ぎ。

 ところで、アサハラショーコーが捕まったときと、なにか構造的に似ていないか?
 
①下記は、その類似点。
(あまり時間がないので、きちんと書かないのであらかじめご了承を。)

1:カギを握るキーパーソンの死亡。
  オウム:村井が殺される。
  ライブ:誰だったかがカプセルホテルで自殺?

2:教祖が共に衆議院選挙に出馬

3:教祖が共に肥え太るグルメ

4:教祖が共に自社の替え歌を作って踊る

5:共にカルト組織

6:共に反社会的若者を自社の社員に


②再び、ヒッピー、イッピー、ヤッピーについて

 反社会的若者は内なる暴力を秘めている。
 現代社会に対するはけ口のない若者の不満は、カルト入信、ベンチャー入社という“帰属意識”によって昇華される。
 両者ともやってることは、両者ともアメリカの二番煎じ。
1:オウムは30年前のアメリカのイッピーの物まね。
イッピー:ヒッピーがカルト化して武装。一般社会の中に反社会を形成し、一般社会を武装攻撃することを社会改革と勘違いする思想。
2:ライブドアは20年前のアメリカのヤッピーの出来の悪いコピー
ヤッピー:既成の社会からドロップ・アウトして貧乏コミューンを作るなんていう“理想”を野暮なものと見做してバカにし、社会改革なんて無意味だとして、一般社会でいかに楽して金儲けをするかということだけに頭を使う若者たちの思想。ブランド志向で、社会的倫理など省みない。自らはIQが高いと思い込んでいるのが特徴。それらが集まってベンチャーというカルトを作り金儲けに走る。
 
 現代社会に何の疑問も不満も感じない“オメデタイ若者”以外、何か自分で考えている若者は、なんらかの“社会変革”の欲望を感じている。(秘めたる“暴力”的アドレナリンと伴に。)しかし、それらの若者の“はけ口のない不満”を吸収できるだけの仕組みは、現在の固定化した社会には存在しない。よって、誰かが“教祖”となって、そうした若者の欲望をあおると、簡単に尻尾を巻いて付いていく者も出てくる。結局は、青いがゆえに、もっと利口なものに利用される。しかし、そこまで世間を知らない若者は、それらの組織に帰属することで、満足してしまう。そして、徒党を組んだ青二才たちの組織は暴走し始め、法律を犯す。やばいことをはじめる。武装化したり、“金にモノを言わせる”うちに一般社会をバカ連中の集まりのごとくに見做し、自ら、やばい裏社会との接点を深めていく。
 しかし、日本は、そうした“教祖”が裏社会の力に抹殺される前に、どうやら、“特捜”によって身柄を確保されるらしい。そして、真相が究明されるどころか、闇に葬られるために、裁判が行われる。
 イッピー、ヤッピーもどきの若者たちは、犯罪者として拘置状へ。体制は、裏社会を温存したまま、見た目ばかりきれいな表面も、以前と同様になにも変わらないまま維持されていく。(若者(新参者)の社会改革分子を排除して)
 ということで、ホリエモン事件もショーコーも、青い若者の未熟な“反社会思想”が原因の“カルト事件”として、共通した構造を持っているのではないか。
 そんなことを考えた。
 おしまい。