アーリーマンの掌の上の孫悟空

 
 3月13日の日記に「ライブドア終わりの始まり?」と書いた。
 その時点では、ライブドアが一審で勝訴し、このままフジまで買収する勢いに見えた。
 TVで、街角の人にインタビューするのを見ていても、
 どちらかというとライブドアに好意的だった。
 
 「がんばってほしい」
 「老人がこれからの時代を作るんじゃなくて、若い人がつくるんだから、
  いいんじゃないですか」
 
 裁判で勝ったためだろう。
 どうも日本人は、強い者を応援する傾向があるようだ。
 日本人に限らず、人間は皆そうなのか?
 人間に限らず、生物は皆そうなのか?
 
 一方、フジの会長が、ホリエモンを評してこんなことを言っていた。
 「近代青年らしくないね。金儲けに情熱をそそぐなんて」
 イマドキ、「近代青年」とは、それこそ時代遅れだと思った。
 
 しかし、突然のホワイトナイトの登場。
 ライブドア不利となると、世間の評判も逆転した。
 曰く、
 「ホリエモンは、リーマンに丸裸になるまでむしり取られる」
 
 思うに、僕は、ライブドアが勝訴した時点で、
 「ライブドア、終わりの始まり?」と、疑問符を投じた。
 一審に勝訴した時点で戦に勝った勝者気取りで、
 世間にも一目おかれたつもりのホリエモンに一石投じるため。
 
 しかし、今は、奇襲攻撃した相手に“停戦協定”を持ち込んでいるという。
 
 ちょっと根性ないんじゃないか?
 
 やっぱり、丸裸にされて、怖いものなしになるまで、
 男は本当の戦ができないらしい。
 
 そういえば、先日、“決闘” して逮捕された人がいたようだ。
 ”決闘” は、法律で禁じられているという。
 誰だったか、数学者で、有名な、群論を考えた人。
 ガロアだっけ?
 彼は、確か “決闘”して、若くして死んだんじゃなかったっけ?
 
 いわゆる “ビジネス” は、男の戦場などと言われているが、
 3月13日の日記でも書いたように
 やるんならとことんやってくれ。
 “決闘” しろとまでは言わないが、妥協してシャンシャンじゃ
 それこそ、アングロサクソンのいい餌食だ。
 
 それぐらいしか、半端な “悪知恵” しか働かせられないようじゃ、
 それこそ、「リーマンの手のひらの上の孫悟空」だよ。 ホリエモンさん。
 
 あ、このフレーズいいでしょ。
 僕、今思いついたんだけど、ホリエモンにぴったり!
 
 というわけで、少し、ライブドアには失望した。 
 ライブドアが無料プロバイダで登場したときは、「カッコいいな」と思ったんだけど。
 ダメだったね。
 もっと、アーティスティックな奴かと思ったけど。
 
 20年遅れのヤッピーも、スマートじゃなかったみたいだね。
 もう少し、アドレナリンをブワーっと分泌できる、
 過激なヤッピーの登場を期待したいね。僕としては。
 
 しかし、少し中年になり過ぎてるけど、
 今度は、僕がベンチャーでも “起業” してみようかな!!!?
 
 誰か、資本出してくれる人いる?!!!
 
 だれだったか、ボストンコンサルティングだかなんだかの堀さんだとかいう人が
 「ホリエモンのやってることは、アングロサクソンユダヤの真似でしかないんだよ!」
 と言って、田原総一朗
 「ダメだよ、ユダヤ差別用語だよ」と、たしなめられていたが、
 今や世界は、グローバルスタンダードという統一基準で、
 勝ち組と負け組
 1と0の
 デジタル化が進行している。
 
 それは、IT革命によって世界がデジタル化していっていることと、無縁ではない。
 偶然でもない。
 今や、ソリッド・ステート・生命体に世界中が支配されつつある。
 そして、666のバーコードを額か右腕に刻印され、
 リーマンだかアーリマンだか、ジョン・ダビデだか
 ガイシ系銀行に残高がないものは、買ったり着たり飲んだり住んだりできなくなって
 666の六本木ヒルズ
 電磁気的、銀行預金的、洗脳的に支配されつつあるのだろう。
 
 ホリエモンは、そんな時代をいいものだと錯覚している
 まさにアーリマンの手のひらの上の洗脳された20年遅れのヤッピー孫悟空
 といったところだろうか?
 
 911が21世紀の真珠湾だとしたら、
 それがアメリカ(何がアメリカかは知らないが)によって “演出されていた” となると
 余計に歌が聞こえてくる。
 
 オレはアメリカ最強
 爆弾落として儲ける
 儲けた金で開発
 宇宙開発
 (僕がつくった歌「911」の歌詞の一部)