“意識”の問題 ( 心のスイッチのON/OFFについて )

 脳の中に心はない。脳の中に事象を意識する主体はいない。
「風景を見つめているとき」「音楽を聞いているとき」、脳の外部の光や音の周波数を情報処理しているのは脳という機械である。脳は、ちょうどコンピュータのように光や音の入力情報を処理し、同時にメモリにその記憶も蓄える。しかし、そうした“情報”のみでは、“意識”は生じ得ない。網膜に風景が映ってとしても、音の周波数をセンサが感知したとしても、それを風景として見、音楽として聞いているのは、心であって脳ではない。 何故そう言えるのか?
 ペンフィールドは、睡眠時の意識の消失と起床時の意識の生起について、“脳内の[心のスイッチのON/OFF機能]モデル”を提案している。
 それによれば…