ドローイングの色鉛筆

 
とりあえず今日は、メガネ屋には行った。
アルマーニのサングラスを度付きサングラスにしてもらったのが、
昨日やっと出来上がったのだが、
掛け心地を調整してくれなかった。
今日、行って調整をお願いすると、若い女性の店員が喜んで調整してくれた。
とっても掛け心地がよくなったので、しばらくそのサングラスをして街を歩いていた。

途中のスーパー・サントクで買い物をし、 
それから、”ふくかめ”でかめ焼きを買った。
”かめ焼き”は、たいやきの亀版だ。
違うのは小麦粉ではなく米粉でできていて、中にアンコが入っているのは同じ。
それから、特別な魔法をかけているらしく、特別においしい。
 
”ふくかめ”は、家の近くの柳が街路樹の通りをずっと歩いて行った先にある。
今日は、ティラミスが新発売だったので、買ってみた。
まだ食べていない。冷蔵庫で冷やしてある。
 
ドローイングに色鉛筆で色を塗った。
ほんとうはもっと描きたかったのだが、一枚しかできなかった。
思わず、色鉛筆の整理を始めてしまったからだ。
いろいろな筆箱にしまってあるバラバラの色の色鉛筆をまとめて、
芯が折れたり丸まっているやつを削ったりして、
ちょっとした色別に、二つの筆箱に入れ直した。
見てすぐわかるように100円ショップで買ったクリアな箱に入れた。
 
それから、自分が前に作った歌の歌詞を、ちゃんと清書してみた。
それを歌ってみて、録音した。
アコギだけで歌って録音したのは、初めてだった。
  
哲学堂そばの蕎麦屋には行けなかった。
いつかあなたと一緒に行きたいが、
わざわざそんな所に連れて行くには気が引ける。
本当にどこにでもある蕎麦屋だし、
特別な蕎麦を出す訳でもない。
でも、とっても人当たりがいいお兄さんが注文を訊きに来て、
奥の厨房の年老いたおやじさんが一人で蕎麦を茹でている。
空いているからゆったりと座れる。
蕎麦の味は結構美味い。
そばつゆの醤油味もいい。
家の近くの蕎麦屋では、そこが一番だ。
  
その少し先に行くと、汚いラーメン屋がある。
そこにもよく行く。
厨房が、まるで豆電球を一つだけ灯したくらいに薄暗い。
かなりの高齢のおじいさんが一人で中華を作っている。
 
日本そばと中華そばの行きつけの店が近くに隣接しているわけだ。
そして、ふたつとも、超高齢者がいまだに店で調理をして、店の味を守っている。
  
まあ、そんなことはどうでもいい。
 
今日はそれなりに充実した一日だったが、
まだ眠れずにいる。
 
オイルのフタに上から見て分かるようにラベルを張った。
エクソダスはなかったが、かわりにパチュリーがあった。
パチュリーは、マドンナが好んだアロマだそうだ。
それがエクソダスだと思って使用していた。
 
僕はマドンナが好きだ。
マドンナの音楽はNYの匂いがする。
NYの本物のアーティストの匂いがする。
私もNYにほんの瞬きするくらい短期間行ったが、
まるで生まれながらの地元にいるように、違和感を感じなかった。
地図も持たないのに、勘で行き先が分かった。
道端で偶然、フランチェスコ・クレメンテに会った。
「You are the best artist in the world !」と言うと喜んで笑ってくれ、
サインをくれた。
彼はイタリア人だが、わざと、ユダヤ人のような格好をしていた。
ファッションでシルクハットをかぶり、黒い背広を着ていた。
スタイルのいい黒人の女性を連れて歩いていた。
かっこいいなと思った。
  
「I'm an artist, too.」と僕が照れながら言うと。
 
「Grate!」と彼は言ったと思う。
 
NYは、アートの匂いのする街だった。
 
AアベニューかBアヴェニューで、大量にアクリル絵の具を仕入れてきたが、
今ではもう、なんだかボロボロになって、
気に入った色から無くなってしまったから、
残っているのは、使わないような色と、固まったような残りカスばかりだ。

ちょっと、関係ないことを書く。
 
なぜか、最近、ちょっとしたことで、”アートフルな気持ち”になる。
なんだか少し性的な、そして、性というよりアート的な気持ち。
 
僕の心臓はゴウゴウと音を立てて燃えているらしいが、
(天使の彼女がそう言っていた)
なんだか、昔を思い出したように、アーティスティックな気持ちになることがある。
最近、とっても気持ちが落ち込んでいるが、それの反動だろうか?
本当は、100号の絵を描きたい。
  
色鉛筆は、筆圧を高くして、思いっきり紙に押し当てて描いても色が薄くしか塗れない。
パステルカラーといういうくらいだから、淡い色彩はしかたないのだろうが、
自分としては、もっと濃い色彩が好みだ。
だから、今度、世界堂に行って、濃い色が出る色鉛筆を手に入れたいと思っている。
できれば、水に溶けるやつがいいかもしれない。
筆に水をつけてなぞれば、水彩画にもなる。
そんな色鉛筆が欲しいと、前々から思っているのだが、
なかなか買えないでいる。
結構値段がするのと、そんな高価な値段を払って購入しても、
その色鉛筆で本当にいいのかどうか、だんだん自信がなくなってきて、
結局買わずに帰ってきてしまうのだ。
 
有名な衣装デザイナーが使っていた色鉛筆のブランドはなんていうんだろう。
有名な日本画家が使っていた色鉛筆のブランドはなんていうんだろう。
よくわからない。
きっと、輸入物には違いないが、とっても高価だから、
間違って買ってしまったという、失敗は許されない。
 
 
明日は、
今日、塗れなかったドローイングに色を塗りたい。
 
晴れていたら、哲学堂近くの蕎麦屋に行くかもしれない。
 
ちょっと車に乗って、銀座、日本橋辺りまでいくかもしれない。
でも、銀座は混んでるだろうな。
 
世界堂には日曜日に行くのはやめた方がいい。