ルビーの夢

 
 
今日から3連休だから、朝からこんなことを書いていられる。
 
でも、仕事場でも、朝真っ先にすることは、ノートパソコンの立ち上げだから、
やっていることは同じなんだなあと思う。
 
ただ、違うのは、立ち上げてから、
今日は、「昨日見た夢」のお話を書けること。
 
なんの意味もない話しを書くことには、なんの意味もないのだけれど、
書くことができるというのは、
時間の無駄だけれど、その時間の無駄ができるということ自体が、
今日は祝日なのだという何よりの証拠だと思いつつ、
夢のお話を書いてみよう。
 
昨日見た夢は言葉で書けば単純で、一行で終わってしまう。
 
大きな、4,5センチもあるルビーの夢。
 
僕は、なぜか・・・たぶん・・・結婚することになったのだ。
そして、結婚式の準備をしている、というシチュエーションで、
結婚指輪を買おうと思い、
とある宝石店を訪れている。
 
古くて大きな宝石屋だ。
なぜか、ショーウィンドーが二列になっている。
手前のガラス張りのショーウィンドーには小さい宝石のリングが並んでいる。
どれもそんなに高価なものじゃない。
ところが、奥のショーウィンドーには、とっても大きな宝石のリングが陳列されている。
 
夢の中で思ったのは、
「大きい宝石は、距離が離れていても見えるから、奥に飾られているんだな」
と、つまり、小さい宝石は、奥にあると見えないほど小さく、
奥にある大きな宝石は、離れていても見えるくらいバカでかいのだ。
 
その中で目にとまったのが、
奥にある、ルビーの指輪だ。
 
石が4〜5センチあるルビーの指輪
3,4個陳列されている。
 
どれもみな楕円形のカボション・カットで
周りにメレ・ダイヤの取り巻きもなく、
石だけのリングだ。
 
3,4個あるルビーの指輪の形状はどれも同じだが、
色と透明度がみなそれぞれ違っている。
ただ、みんな、真っ赤なルビーではなく
ピンク色をしてる。
 
僕は、このルビーを気に入ってしまい、
結婚指輪にしようと思って奥の通路に行こうとする。
 
すると、通路で2、3人の客が泣いたり騒いだりしている。
見ると、2人の中国人のカップルが、
一度買うと決めた指輪を、その親に反対されて
店員に無理やり返却させられている。
「こんなものを買うのは贅沢だ。今すぐ返せ!」
とおじいさんのような父親に反対されて、
「やだ! 絶対返さない!」と言って、泣きわめいたり
押したり、引いたりして、もめているのだ。
 
僕は、
「結婚指輪くらい、贅沢したっていいじゃないか」
と思いながら、
お目当てのルビーのところに行く。
 
ピンク色で半透明のカボション・カットのルビー。
中でも、一番美しいルビーを見つけようと、一つ一つを見ていく。
すると、一つはルビーではなく、
ピンク色の薔薇の花だった。
硬い石ではなくて柔らかくフワッとした花がリングに付いている。
値段を見ると安いので、ルビーじゃないから安いんだなと思う。
一番綺麗なのは、半透明のピンク色に、
所々、透明になったり、濃い赤のまだら模様があったりする石のリングだ。
値札には、貸出用として、20数万円の値段がついている。
つまり、この店では、宝石を販売するだけではなく、
結婚式用にレンタルしているらしい。
ただ、貸し出すだけで20万円は高いなと思いつつ
それだけ価値のあるルビーなのだろうと考える。
貸出ではなくて、どんなに高価だとうと
このルビーを買いたいと思う。
でも、ただの石だけのリングで、
周りになんの装飾もないと、
フィアンセは喜ばないかもしれないとも思う。
こんなに大きくて高価なルビーなのに、
周りにダイヤの装飾がないと、やっぱりダメなのかな?
そんなことを考えながら、ルビーを見つめている。
「夢なのに、こんなに鮮明に色が見えるなんて不思議だなあ」
と思いながら、ルビーを見つめている。
 
そんな、なんの意味もない、否、
なんの意味があるのか、よくわからない
夢を見ていたのだった。