今日はまた一人、軍隊の生き残りと出会った。
まだ生きている人は、最後の学徒動員で兵隊になった人たちだ。
今日で二人目だ。
それでも未だに軍隊式が活きてて、大声を上げたり、威嚇したりする。
悪人ではない。もう痴呆にさえなっているのに、狂気のように眼光を光らせる。
女性軽視、セクハラで易怒性がある。
学徒動員された人たちでもこれだから、
当時の軍人魂の生き残りが100何十歳で生きていたら、
たぶん、話すこともできないほど頑迷なのだろう。
でも、私のおじいさんとは生きているとき話をしたよな。
南方で実際に戦ったバリバリの兵士の生き残りだ。
まだ僕が幼稚園の頃だ。
日本が負けたのは原爆を落とされたからだと言っていたが、
とても優しいホトケのようなおじいさんだった。
 
時代によって、人の心のあり様は変わるし、
その影が一生残るものだが、
優しさ、人格、人への思いやりは、変化しない。
どんな状況になろうと変らないものだ。