屋上でのバーベキューパーティー


東京の街の中のビルの屋上で
バーベキューパーティー
風が強くて、紙のお皿や空になったレジ袋が
ビュンビュン飛ばされていく
ところがY君が七輪を用意してくれたので
野菜や肉や魚をうまく焼くことができた
 
高校のときの同級生が集まって
夕暮れになり
女子も加わって
月が煌々と照りはじめ
遠くの地平線に花火が上がっているのが見えた
それも二か所で花火が上がっている
夏が終わるのを惜しむように
無音で、無言で
 
ぼくはだいぶ飲みすぎて
「今度、みんなで修学旅行に行こうよ!」と騒いでいた
ん十年ぶりの京都奈良の修学旅行
そんなのもいいかもしれない
温泉に入って
おいしい食事に尽きない話し
青春はまだ終わっていない
  
SN君は眠ってしまい
ぼくとY君は、ついに屋上に泊ってしまった
夜中、風の音が心地よかった
朝5時過ぎに目覚め
帰ってきた
 
SNくん
散らかして悪かったね
 
こんど掃除しに行くよ