老いぼれるって醜い

 
 
 
誰でも歳をとるんだね。
 
時間が過去から未来に進んでいくことは、誰にも止められないらしい。
 
歳をとることが美しくなることならいいけど、
どうもそうでもないらしい。
 
だんだん醜くなって、わけがわからなくなって、朽ちていくらしいから、
そうなると、やっぱりどこかで
「時間よ止まれ!」って言いいたくなる。否、言わなくちゃならない。
老いぼれる前に。
 
それでも当然地球の回転は止まらない訳で、
グルグル巻きこまれているうちに、死体になってるってわけ。
 
それって宇宙の自転と公転に翻弄されているだけのような気がする。
 
地球上の何億という人間の喜怒哀楽など、まるでトートロジーのように
無意味の永遠の繰り返し。
 
もし僕の考えが”ペシミスト”過ぎると言うなら、だれかもっと”ヒューマニズム”な考えを聞かせてよ。
そんなのただの自己欺瞞の慰め、自慰、マスターベーションだってことを、論駁してやるから。
 
だれか、老いることは美しくなることだということを、”哲学的”に論じてくれよ。
そんなのただの脳内自己言及の永久ループだってことを、論駁してやるから。
 
ただ一つ真実なのは、この世に”美”なんてないってこと。