図書館

 
 
今日は11時半に戸山キャンパス図書館に着いた。
 
問題集の三分の二が残っている。
 
今日の予定は三分の一。150〜200問。
明日はさらに三分の一。
それで一冊終わる。
明後日は仕上げで
日曜日は試験。
 
1時間で50問は解けるだろうと思っていたら、全然進まない。
3時間もやれば今日のノルマはおしまいと思ってたのに、全然だめだ。
集中力が続かない。忍耐力が落ちてる。
これも訓練だと我慢して2時間ちょっとやって、2時過ぎになって昼飯を食いに行く。
餃子定食を食す。
喰い終わって、耳に音楽を聴きながらレジを通り過ぎ、外に出る。
キャンパスに戻る前に気がついた。
金を払ってない。無銭飲食。
引き返して行ったら、レジに出稼ぎの外国人の女の子がいて、ぼくのレシートを持っている。
餃子定食700何円です、と僕の顔を見て笑いながら言う。
照れ笑いしながら金を払って再びキャンパスへ。
飯を喰った後は眠くなる。しかたなく、机にうつぶせになって仮眠。
目覚めてもう3時。
ぜんぜん進んでいない。
思考の速度が落ちている。全然頭が回らない。
しかたない。だいぶ思考回路の性能が落ちている。
ションベンをしに行って鏡を見ると、随分と老けた学生が映っている。
まあしかたない。十代の頃はこんな所に5分といられなかった。
ところがどうだ。今はあの頃のようには頭が回らない。
急こう配の坂道を下る自転車と、昇る自転車の競争みたいなもんだ。
しかたない。亀だろうと前に進むしかない。
一問一問解いていく。
10列前に座っている青い毛糸の帽子をかぶった女の子がさっきからこっちを見ている。
いや、僕が彼女を見ているのかもしれない。
なんだか、全然勉強に集中できない。
それでも一問一問解いていく。
まるで夢の中で誰かに追いかけられているのに、足が前に進まないように
頭が回らない。
それでも一問一問解いていく。
ついに僕もこんなにバカになったんだな、と思う。
なんだか、嬉しくなってくる。
利口で頭が回ったっからってなんにもならない。
むしろバカの方が価値あることができる。

結局夜8時半になって三分の一が終ったので、図書館を出た。
 
明日はもっと早く来ようと思う。
 
朝9時から夜10時まで図書館はやっている。
 
早くくればそれだけ余裕ができる。
 
フランスの詩集でも気晴らしに読むことだってできるかもしれない。
 
あと2日だ。
 
それですべてが終わる。