ちょっとした贅沢

街を歩いている。
クラブの入口の前に長蛇の列。
どうやらぼくがイベントを開くらしい。
そんなの知らなかった。
中学生の女の子もいる。
ぼくはマンションの敷地内の青空駐車場に
ベッドを運び出して寝る準備をしている。
仕事場の知り合いが心配して見に来る。
こうして一人で外で寝ると気持ちいいからと
説明している。
わかったのかわからなかったのかわからないが、
とにかくぼくは眠るのだ。
星空の下で。
それもちゃんとしたベッドの上で。
それがぼくの
ちょっとした贅沢。
連休のご褒美のはずだった。
でも外は曇っていて
今にも雨が降りだしそう。
現実は、夢のようにはいかないらしい。