今日は仕事帰りに、認知症の母親の様子を見に行けなかった。

今日は仕事帰りに、認知症の母親の様子を見に行けなかった。もしかしたら今頃、玄関先で靴を履いたまま寝込んでいるかもしれないし、糞尿にまみれて寝ているかもしれない。まあいい。何かあったら明日分かる。
思えば、母親とも父親とも、僕が高校を卒業してから同居しようとは金輪際思わなかった。でも一度だけ、職を失くして絵を描いていた頃、もちろん絵が売れる訳もなく、仕方なく実家にお世話になったことはある。その他は安アパート住まいだった。そして今も、認知症の母親と同居しようとは思わない。その代わり、毎日仕事帰りに母の家に行って、ちゃんと眠れる状況かを見なければならないのだ。けれども、見に行けない日もどうしてもでてくる。そういう日は、母親の生命力を信じるしかない。そういうときは自分でなんとかするだろう。多分。