白い家に二泊

今日、母の家の新しい冷蔵庫が来た。
僕は、実家に建ってる二軒の家の新しい方の白い家に、昨日から泊まっている。冷蔵庫が、今日の9時から14時までの間のいつ来るか分からなかったから。
業者が来る前に壊れた冷蔵庫を一人で引っ張り出して、長年の間にたまりにたまった冷蔵庫の裏のホコリやなにやかやを掃除してると、業者から電話が来た。配送が遅れていて、昼の1時頃になるとのこと。時間があるので、一人でクソ重い冷蔵庫を玄関まで出せるかどうかやってみたが、キッチンの板張りの床から、和室の畳の部屋まではなんとか引っぱって行けたが、畳にたどり着くと、畳が切れて冷蔵庫の足が埋まってしまい、それ以上前に進めるのは無理だと諦めた。畳ボロボロ。
業者が来て、若いお兄さんが二人掛かりで古い冷蔵庫を運んで行った。そのあと、代わりの新しい冷蔵庫を運び入れてくれた。プロのやり方はさすがだ。冷蔵庫の下に薄い布団のような布を敷いて、冷蔵庫ごとその布を引っぱって行った。畳も傷つかない。
新しい冷蔵庫に食べ物を入れるには、電源を入れてから3、4時間経って冷蔵庫が冷えてからじゃないとできないので、
それまでの時間で、新しい家のアトリエで絵を描いた。
その後、冷蔵庫が冷えたので、新しい家の冷蔵庫に入れておいた冷凍食品や飲み物などをダンボールに入れて新しい家から古い家に運んで、新しい冷蔵庫の中に入れた。
今日は用事が済んだら家に帰るつもりだったが、こっちにもう一泊することにした。どうせ明日、日曜日は、私が母に昼メシを食べさせて散歩させる日だ。つまり、明日はヘルパーさんが来ないから、必ず私が母に昼メシを食わせなければならない。この雨の中、一度家に帰ってまたこっちに来るのはかったるい。
夕方6時に、母がデイサービスから車で送られて帰って来た。
デイサービスで夕食を食べているはずなのに、お腹が空いたと言う。冷蔵庫に朝ヘルパーさんが作ったカレーライスの食べ残しが入っていたので、それをレンジで温めて食べさせた。
そう言えば、自分は、朝から何も食べていないことに気付いて、近くの中華料理屋に行って、鳥肉と野菜のコショウ炒め定食を食べた。
今日は風呂に入りたかったので、新しい家の風呂に初めて入ることにした。風呂に入ると言ってもシャワーを浴びるだけだが、シャンプーとリンスと歯磨き粉がない。家から一番近いコンビニは100円ローソンしかないので、雨の中買いに行った。100円のシャンプーと100円のコンディショナーに100円の歯磨き粉。
白い家に帰って、初めて、この家で、シャワーを浴びた。