ダリの家

ダリの家に行っている夢を見た。

日本建築で、真っ黒い漆で塗られた三尺もある太い柱が数列に並んでいる。漆で塗られた梁もむき出しになっている平屋で、天井はそんなに高くないから、大作は描けないが、小品を描いているダリがいる。
鰻の寝床のような長い家で、奥は小川と平行に走っていて交わっている。
タンパク質色をした粘土質の小川だ。
この豪邸はきっと何十億もするのだろう。でもダリには子供がいないから、誰が相続するのだろうか、と思っている。
描きかけの絵を何枚も見た。
薄塗りのシュールな絵だ。
中には、画集で見たことがあるガラを描いた絵もある。
僕はその中に入って行く。
流れる小川とダリの絵の具の色彩の世界に交わっている。