ポール・マッカートニーと会っている夢

 
今日の朝、ポール・マッカートニーと会っている夢を見た。
高級なホテルの大きなスイートルーム。
僕は中に一人でいて、ポールがドアを開けて入ってくる。
僕がいても驚かない。
スタッフの誰かか、ホテルのボーイか、掃除人とでも思っているのだろう。
担いでいたギターを下ろして、こちらのベッドルームの方に歩いてくる。
僕は二言三言何か言ったが、ポールはまったく興味を示さない。
もうちょっと気が効いた面白いことを言わないとダメなんだと思って、
思いっきりウイットに富んだことを言ってみると(それがどんなことだかは忘れたが)
ポールは笑って僕の方に目を向けて近付いて来た。
いろいろ話しをしているうちに、打ち解けてきて、
二人は大きなベッドに並んでうつぶせに横になって話しをしていた。
「曲を作る時は何も考えずに、インスピレーションが来るようにするの?
それとも、いろいろと試行錯誤して曲をつくるの?」と僕が訊くと、
「楽器をいつもプレイしながら、いつも歌ってるだけさ」と簡単に答えてくれた。
そうか、いつも楽器を持って歌っているんだな。
そして、自然に曲が出来て来るんだな、と思った。
ジョンのことを訊こうと思ったら(ジョンは天才で、エキセントリックだと思わない? それとも素顔のジョンはそうじゃないのかな?)、遠い向こうのドアから人ががやがやと3,4人入って来た。
ポールは僕とのおしゃべりをすっかり止めて、ベッドから起きあがると、みんなの方に行ってしまった。
中に女性もいたから、彼女が新しい奥さんなのかもしれないと思った。
その他の人たちはミュージシャンに見えた。
ジョンは天才で、エキセントリックで、カリスマ性があるけど、本当は、ポールの才能に嫉妬していた。
そのことが、ポールと話しをしているうちに、よく分かった。
ビートルズの最後は、天才ポールのバンドになっていた。
彼の曲はずば抜けていた。
ポールは普通の人に見える。
エキセントリックでもないし、ジョン程のカリスマ性もない。
でも間違いなく、天才だ。もしかしたら、ジョン以上の音楽の天才かもしれない。
 
ポールが来日して、大阪や東京でコンサートを行ったが、僕は行かなかった。
行こうと思えばいけただろうけど、結局チケットを取らなかった。
これが最後の来日になるのかもしれない。
ポールの大ファンである僕は、本当は行くべきだったのだろうと思い、
残念がり、後悔していたが、
夢の中でポールに会えて、お話までできてとてもよかった。
後悔していたトラウマが癒された。
ポール、僕なんかに会いに来てくれてありがとう!