在ることの意味
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数学の、閉じた系の中で、
自己言及している命題が
その系の外に
意味を求めているとき
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ある意味
なにもかもが無意味になって
ただ、本能だけが最後に残った拠り所となって
ある意味
ロボトミーのオートマンとなったとき
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ぼくの思念は
記憶から意味を紡ぎ出すことを拒否し
逆に
自由落下する虚無から
認識を可能にする光を
見出そうとして
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加速度と供に
落下しながら
あるいは
上昇しながら
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まばゆいイメージの外に
輝く光彩の外縁で
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もがきながら
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「あなたは此処に来た」という
神託を聞くまぼろし
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神秘が神秘のまま生まれて
だれにも理解されないまま
そこに、紛れもなく、在ることを
自らの中に、自らに似たものとして
はっきりと知る
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